日本刀剣博物技術研究財団が関与する日本刀の展示
当財団は平易な言葉で分かりやすい話し方に留意しています。
専門家の方には「物足りない」「もっと詳しく」といったご意見やご要望もあるようですが、今後、専門的解説は他の博物館、美術館様にお任せして、親しみやすい日本文化を目指したいと思います。
当財団は平易な言葉で分かりやすい話し方に留意しています。
専門家の方には「物足りない」「もっと詳しく」といったご意見やご要望もあるようですが、今後、専門的解説は他の博物館、美術館様にお任せして、親しみやすい日本文化を目指したいと思います。
日本刀を見る際、スポットライトのような点光源にかざしてみると、刃文が見えてきます。
よく見ると刃文が細かい粒子でできているのが分かります。
少し粗い粒子のものを沸(にえ)と呼び、肉眼では見えにくく、くもりガラスのような粒子に見えるものを匂(におい)と呼んでいます。
沸(にえ)と匂(におい)の見方の例としてあげた刀剣二振りは、どちらも最上作(最高レベルの出来の作者)にして最上大業物(最も切れ味の優れた作者)である二代目虎徹(長曽祢興正)の銘が切ってあります。
実はどちらかが本物の銘で、どちらかが偽物の銘です。
どちらが本物の二代目虎徹(長曽祢興正)か、あなたには分かりますか?
[ヒント]
長曽祢興正は江戸時代前期の作者です。偽物は江戸時代後期に作られた日本刀に長曾祢興正の銘が切られたものです。江戸時代前期と後期では、150年以上の差があります。