薬師寺や中鉢美術館などに寄せられたご質問から抜粋してお答えします。
類似する質問については質問内容を要約し、まとめてお答えさせていただきます。
※Q&Aは順次更新致します。
薬師寺や中鉢美術館などに寄せられたご質問から抜粋してお答えします。
類似する質問については質問内容を要約し、まとめてお答えさせていただきます。
※Q&Aは順次更新致します。
以上、4振り
薬師寺境内ですが「仏教と刀」「噂の刀展」とは別の会場となります。
当日は非常に混雑が予想されますので、余裕を持ってご来場ください。
仏教と刀(噂の刀展)の当日の入場券をお持ちの方に限り無料で公開します。
館内及び展示物の撮影は禁止です。
【2017/2/27更新】
A.
本刀剣の刃の中に長い金筋が幾本もあります。
そのなかの一本が長く、また目のような沸の小さな輪が二つあるため「もう一匹龍が居る」という見方になるのでしょう。
【2016/3/28更新】
A.
どの本か明記されていないので答えがたいのですが、大倶利伽羅広光の写真が大きく掲載されている、ある本の写真には誤りがあります。大倶利伽羅が彫ってある面は細部まで一致し、正しい写真が使われています。しかし反対の面はよく似た別の刀の写真が載っています。これは度々おこる誤植や、写真の貼り付けミスと思われます。本物の大倶利伽羅広光には深く太い樋(ひ)はありませんが、写真には深く太い樋(ひ)があり、まったく別の刀であることが分かります。また、地肌が荒れて大肌(研ぎなどで刀身が減った時に現れやすい)が出ているように見えますが、これも実物にはありません。横手の位置も異なり、波紋も異なり、樋(ひ)がなくなるほど減って疲れてもいません。まったく別の刀の写真が掲載されています。(ご参考まで)
A.
前所有者時代に公開されたことの詳細は分かりませんが、概ね以下の通りです。
昭和43年11月 小田急デパート 名物展
昭和57年6月 石川県
平成13年1月 宮城県 塩釜神社
平成14年10月 大分県
A.
中鉢館長に直接確認しました。
中鉢館長が大倶利伽羅広光を見たのは平成13年1月、宮城県の塩釜神社 日刀保 宮城県支部 50周年記念に開催された展示で、ガラス越しにしか見たことがないそうです。手に取ってじっくりみたわけではなく、ガラス越しなので、はっきり細かい所までは見れなかったとのことです。
大倶利伽羅広光は健全な状態を保っていますが、棟(むね)部分が曇る程度の薄錆があったので、錆のみを除去し、磨き棒で磨いていますので砥石による減摩(げんま)はありません。
A.
大倶利伽羅広光のケースでいえば、展示の際使用する布と湿度に原因があったと思われます。
木綿の布の主成分はセルロースです。紙の成分も同じセルロースで構成単位はブドウ糖です。水によく溶けて甘いブドウ糖です。すなわち水と仲良しのブドウ糖が木綿の布の構成成分ですので、木綿の布は水分を吸収しやすく、布に日本刀が長く接触していると、そこから錆が発生します。また刀身を素手で触っていなくても、布を素手で触って展示の準備をする方が残念ながら少なくありません。素手から汗の成分が布に付着し、それが原因でより速く、より深く錆が発生、成長していきます。(なお、このブドウ糖が人間の消化酵素で分解されやすく結合したものがデンプンで食料です。人間の消化酵素で分解されにくいものがセルロースで、同じ仲間です。)
汗の成分は塩分(塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム)などで吸水しやすい成分でもあります。さらにアミノ酸、ペプチド、皮膚に常在する細菌が発生する酸類(乳酸や酢酸、脂肪酸など)もあり、酸性かつ保湿効果でさらに錆びやすくなります。
肌に良いものは逆に刀には悪いものになってしまっています。(化粧品も要注意なのです。)
錆についてお知りになりたい方は「日本刀の教科書」の巻末に対談形式で掲載されていますのでご一読ください。(「日本刀の教科書」での執筆料は1円たりともいただいていません。友情寄稿です。本が売れても当方には一切金品は入りませんので、誤解無きようお願いします。これまでの新聞や会報等の日本刀に関する記事についても一切金品は受け取っていません。100%ボランティアです。)
今回の展示では、布に特殊な加工を施してあり、かつ刀身にも加工を施してありますので、錆が発生する心配はありません。技術的には50年間お手入れをしなくても錆びない技術も完成していますので、ご心配なさらずに安心してご鑑賞ください。
【2016/3/25更新】
A.
所有者の仕事が海外、国内とも急増し、準備ができなかったためです。
所有者は平均睡眠時間2.5時間というハードなスケジュールをこなし続けているので、ボランティア活動が後回しになったためです。
薬師寺は檀家がない(お墓もない)学問的な性質を持つためオープンな明るい雰囲気のお寺です。
そのため、刀のセキュリティーを強化する時間が必要だったためです。
A.
短いと思います。
しかし異常な大倶利伽羅ファンからの不審な電話や脅しに近いことなどがあったため、「日本刀を次世代に健全な姿で伝えること」との両立を考慮し、短くしました。
A.
セキュリティー上、搬入搬出の時期や方法などを工夫して延長することにしました。
現在の公開予定時間は、午前9時から午後5時までになっています。(午後4時に受付終了です。)
A.
所有者、財団ともお金は受け取りません。全くの無償です。
反対に搬入搬出の費用、人件費、宿泊費、交通費などすべての経費が持ち出しとなり、収支としてはかなりのマイナスです。
この展示はボランティア的な活動です。
拝観料など薬師寺様の収入は、現在修復中の国宝 東塔などの費用の一部になれば幸いと考えています。
日本文化の保存と伝承にご協力いただきたいと思います。
A.
個人所有です。
財団の所有ではありません。
「財団は関与する刀剣」と明記してあり所有とは記していません。
A.
重要美術品です。
質問者の中には重要美術品はオールフリーで一般の刀剣と同じと勘違いしている方がおられました。
重要美術品は必ずしも自由には取り引きできません。
まず海外への売却はできません。その他は重要文化財に準ずるとされています。
今回もどの刀をどこで、期間はいつからいつまでなどの報告を求められました。
業者の中にはこれを知ってか知らずか海外へ売却した者もおります。けしからんと考えています。
現に海外に流出した重要美術品の日本刀を買ってほしいとの申し出がありました。
良い物はできる限り海外からも回収して、日本に戻したいと思っています。
A.
当財団はどこともコラボはしていません。看板等も関与していません。
主催美術館や博物館の主体を尊重しており、コラボなどには少なくとも現在まで一切提携をしていません。
A.
ツイッターやブログの内容や、暴言を吐く人に対しては法的処置を検討しています。
暴言を吐いた人の声や顔などは防犯カメラの映像で明らかになっています。
今後も誹謗中傷、暴言があるようであれば毅然と対処しますので、安心してご来場ください。
A.
所有者の了承なしに刀のイラストを作画することは
①刀の本来の魅力を伝えていない
②刀のイメージを崩す
③日本刀全体の人気を増やす
④その刀のイメージを左右する
⑤良くも悪くも所有者に迷惑をかける
など、いろんな意見が出ています。
法的な問題は今後検討するとして、当財団や(株)ブレストシーブは、不要な争いを好みません。
しかし、卑怯な者や事実に基づかない論評を流布する者については、毅然として対応します。
A.
入場料は(株)ブレストシーブ、所有者、財団ともQ4.の回答のように一切受け取っていません。
薬師寺での展示は100%ボランティアで行っています。
運営費用は全て寄付金で賄っています。
研究費は個人からの寄付によって賄っており、個人からの技術提供、アイディアをいただいています。
A.
前所有者時代についた薄い錆は、当財団の錆溶解剤で処理し、防錆剤で止めています。
鎬地の光具合が曇り気味でしたので、腕の良い研ぎ師が超硬合金の磨き棒で磨き直しています。
磨きは研石を当てていませんので、一切減っていません。
美しく鉄びかりがする大倶利伽羅広光を、お目に掛けることができるでしょう。